ラフ【ラフ】深いラフから脱出できない原因は力みじゃない|大叩きを防ぐ番手選びと応急処置
フェアウェイから外れて、ボールがすっぽり芝に沈んでしまった。
グリーンに乗せようと力いっぱい振ったら、数十ヤードしか飛ばなかった。
あるいは、フェースが芝に巻かれて左の林へ突っ込んでしまった経験はありませんか。
今日は、ラウンド中の大叩きを防ぎ、スイングを変えずに深いラフから脱出する方法をお話しします。
よくある誤解

深いラフに入ったとき、腕力で芝ごと吹き飛ばそうとする方が多くいます。
届かせたい距離の番手をそのまま持ち、思い切り振り回してしまうのです。
球を上げようとして下からすくい打つと、手前の芝を多く噛んで球はほとんど進みません。
結果として同じラフからもう一度打つことになり、大叩きの引き金になります。
- 腕力で強引に出そうとする
- 届く番手をそのまま握る
- すくい上げて球を浮かす
- 大叩きにつながる
第1章
コースのラフが難しい理由
まずは、なぜ練習場と同じように打てないのか、その仕組みから見ていきましょう。
練習場との大きな違い

練習場のマットは、少し手前からクラブが入ってもソールが滑って球に届いてくれます。
しかしコースのラフは、ボールの十センチ手前から芝がシャフトやネックに絡みつきます。
芝の強い抵抗を受けると、ヘッドの先端だけが前に進み、フェースが一瞬で閉じます。
これが、深いラフから打ったときに強烈な引っかけ球が出る最大の理由です。
- マットは手前に入っても滑る
- 本芝はヘッドの手前で絡みつく
- フェースが急激に閉じる
芝に食われる流れ

クラブがボールに当たる前に、手前の芝の抵抗によってヘッドスピードが落ちます。
同時にネック部分に芝が巻き付くため、フェース面が強制的に左を向かされます。
結果として、ボールにエネルギーが伝わらないまま、左へ低く飛び出してしまいます。
力で振りちぎろうとするほど、芝を巻き込む量が増えてミスの度合いが大きくなるのです。
- 手前の芝を噛んで減速する
- ネックに抵抗がかかる
- 急激にフェースが閉じる
- 低く左へ飛んで止まる
浮いているか沈んでいるか

コースのラフでは、ボールがどんな状態で止まっているかを最初に見極める必要があります。
ボールが芝の底にすっぽり沈んでいるなら、芝の抵抗を最大限に警戒しなければなりません。
逆に芝の上に浮いているときは、ボールの下をくぐるだるま落としのミスが出やすくなります。
見極めを誤ったまま普通に打とうとすることが、大きなトラブルにつながるのです。
- 芝の底に沈んでいる状態
- 芝の上に浮いている状態
- 状況で打つべき球が激変する
第2章
その場でできる応急調整
ここからは、ラウンド中にスイングを壊さずその場で実行できる応急処置です。
番手を2つ下げる決断

ボールが沈んでいる深いラフを見た瞬間に、まずグリーンを狙う意識を手放しましょう。
5番アイアンやUTはソール幅やロフトの都合上、長い芝に刃が立たず大ケガを招きます。
選ぶべきは8番アイアンや9番アイアン、あるいはウェッジといったロフト角の大きいクラブです。
ロフトがあるクラブほどボールに直接コンタクトしやすく、芝の抵抗にも負けにくくなります。
遠くへ飛ばすことよりも、広いフェアウェイに戻すことを優先するのが安全な選択です。
- グリーンに届く番手は捨てる
- ロフト角のある番手を選ぶ
- まずは安全にフェアウェイへ
構えでつくる3つの工夫

スイングを変えずに打つために、アドレスで3つの工夫をあらかじめ仕込んでおきます。
1つめは、グリップを指2本分短く持つことです。振り遅れを防ぎ、芯でとらえやすくなります。
2つめは、フェースをあらかじめ時計の1時の方向へ少し開いて構えることです。
芝の抵抗でフェースが閉じようとする力を、最初から開いておくことで相殺できます。
3つめは、ボールの位置を普段より半個から1個分ほど右足寄りに置くことです。
ボールを右に置くことで、手前の芝を噛む前に直接クラブフェースを当てることができます。
- グリップを指2本短く握る
- フェースを時計の1時方向に開く
- ボールを右足寄りに置く
左足重心でコンパクトに

構えたら、体重をあらかじめ左足に6割ほど乗せて、スイング中その重心をキープします。
体を左右に大きく揺らすと打点がブレて、手前の芝を深く削ってしまいます。
左足重心のままコンパクトにクラブを上げ、ボールの上から鋭角に落とすイメージを持ちます。
打ち終わったあとも無理に大きなフィニッシュを取ろうとせず、低く短く収めて構いません。
ボールを芝からきれいに拾おうとせず、上からコツンと当てるだけで球は十分に脱出できます。
- アドレスで体重を左足6割に
- その場でコンパクトに上げる
- 上からヘッドを落とす意識
- フィニッシュは小さく収める
素振りで芝の重さを知る

実際に打つ前に、ボールの近くにある同じくらいの深さの芝で素振りを2回行いましょう。
空中で振るのではなく、本番と同じように芝の抵抗を感じる深さまでヘッドを振り抜きます。
もし素振りの段階でヘッドが強く引っかかるなら、想像以上に芝が重い証拠です。
そのときは迷わず、握っている番手をもう1番手短いものへと変更してください。
芝の重さを打つ前に体感しておくだけで、無理な強振を未然に防ぐことができます。
- ボール近くの似たラフで素振り
- 地面を擦って抵抗の強さを測る
- 芝が重いなら番手をさらに下げる
第3章
次の練習で直す脱出技術
ここからは、次回の練習場で取り組む、根本からラフに強くなるドリルをご紹介します。
払い打ちの癖を直す

ラフが苦手な方の多くは、ボールを上げようとして右足に体重が残ったまま振っています。
ヘッドが下からアッパーに入ると、ボールの手前数センチの芝を大量に巻き込んでしまいます。
芝に負けないためには、ヘッドが緩やかな下降軌道の中でボールをとらえる技術が欠かせません。
練習場では、マットをドンと叩く鈍い音ではなく、乾いたインパクトの音を目指しましょう。
- すくい打つと芝に負ける
- 緩やかな下降軌道をつくる
- 練習場マットで音を聞き分ける
高めティアップ打ちドリル

上下の打点を安定させるために、練習場でドライバーの高さにゴムティをセットします。
使うクラブは9番アイアンで、振り幅は肩から肩までのハーフスイングにします。
目標は、下のゴムティに一切触れずに、浮いたボールだけをクリーンに打ち抜くことです。
すくい打ちになるとゴムティを派手に叩いてしまい、体が突っ込むとフェースの上部に当たります。
ゴムティを揺らさずにボールだけを打てるよう、15球を目安に繰り返し練習してください。
この感覚が身につくと、ラフで浮いている球のミスが一気に減っていきます。
- ドライバーの高さにティアップ
- 9番アイアンでハーフスイング
- ゴムティを倒さずに球だけ打つ
- 連続で15球成功を目指す
タオルの手前置きドリル

沈んだ球に強くなるための練習として、ボールの10センチ手前に薄く畳んだタオルを置きます。
少しでも手前からあおって打つと、ヘッドがタオルを巻き込んでしまいます。
タオルに触れずにボールだけをとらえる意識を持つと、クラブが自然と上から入るようになります。
サンドウェッジやピッチングウェッジを使い、20球ほど集中して打ってみましょう。
手前の障害物を避けて打てるようになれば、深い芝でもボールを直接コンタクトできます。
この入射角が身につけば、コースの重いラフでも芝の抵抗を最小限に抑えられます。
- 球の10センチ手前にタオル
- タオルに当てずに球を打つ
- ウェッジで20球繰り返す
- 自然と緩やかなダウンブローに
まとめ
- 届く番手は捨ててロフト角を優先
- 短く持ちフェースを開いて右に置く
- 次の練習はティアップとタオル打ち
コースで深いラフに入ったら、まずは指2本短く持ち、フェアウェイへ戻すことだけを考えてみてください。
普段のラウンドで、深いラフに入ったときはどんなクラブを握っていますか。
よく使う番手や失敗談などがあれば、ぜひコメント欄で教えてください。
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